近年、キャッシュレス化が進んでいます。私たちは、さらに現金自体が不要となる「ゼロ・キャッシュ時代」の到来を見越して金融教育を推進していきます。デジタル化を受けて子どもたちに必要なリテラシーも変容しているからです。
現金への思い入れが強いわが国では、子どもたちの誕生日や節句、進学や就職などに「新券」を包んでお祝いする習慣も残っています。もっとも、現金を取り扱うにはコストがかかり、それが社会全体の効率性を阻害している面には注意する必要があります。
もちろん、こつこつと貯えて将来に備える営みの重要性は古今東西、変わりません。当行では子どもたちが自らの名義で口座を持てるようにしたうえで、金利の概念を肌感覚で理解できるよう付利水準の確保にも工夫を凝らしています。
デジタル・ネイティブ世代の子どもたちに、最近の金融技術の特性を踏まえたリテラシーを身に着けていく機会を提供することは、私たちの使命でもあります。